火渡り祭

     3月9日(日)

 

 

 

 

     朝の訪れが毎日毎日少しずつ、でも明らかに早まって

     いるのを実感します。春の光が、柔らかくお山を照らす

     日も多くなり、小さな虫たちも姿を見せ始めました。

     今年も高尾山に春を呼ぶ、火渡り祭が厳修され、

     山伏に続き、大勢の方々が火渡りに参加されました。

     また、儀式のなかで、お壇木をご志納された方の

     ご芳名を読み上げ致しました。

     厄難消除・身上安全・火伏せの梵天札も

     柴燈護摩の炎と煙でお加持致しました。

     御信徒の皆様の撫で木は山伏により火中へ投じられました。

     火渡り祭の柴燈大護摩供の儀式では、山伏に様々なお役が

     あります。新たなお役目に配されれば、その緊張感は傍目でも

     ひしひしと感じます。すべてのお役目を毎年全く同じ山伏が

     行っているわけではありません。変わり続けるから、変わらずに

     火渡り祭は続いているのだと実感します。

     春を呼ぶ火渡り祭ですが、大きな行事を無事に終えられた

     安堵感もありますが、それとは別に高尾山の空気も明らかに

     緩むのを感じます。春は来ました。

     天狗の落とし文

                実践する