高尾山を学ぶ会

     2月9日(木)

 

 

 

 

     小学生の頃、「如月」を憶えるのに、「着、更に着」と語呂合わせ

     を習ったのに、どういう訳か勘違いして「重ね着」と憶えていた子

     がいたのを思い出すような寒さが続いております。

     本日の高尾山を学ぶ会は、写経・精進料理・声明を体験して頂

     く会となりました。

     今回も約80名の方にご参加頂き、前回抽選にもれて今回やっ

     と来られましたとい方もいらっしゃいました。

     学ぶ会は写経から始りました。僧侶から写経の作法を学び、

     般若心経を熱心に写しました。白檀の甘い香りのするなか、

     静謐が保たれた空間で、心を落ち着かせ、集中した時間を過ご

     せたのではないかと思います。

     写経を終えると、ちょうどお昼の時間となりました。僧侶と共に

     「食事の偈」を唱え、「いただきます」の声を揃えて食事の開始

     となりました。

     食事中でしたが、お耳だけ拝借して、料理長より料理の説明

     があり、皆さん関心か歓心か感心の声が上がっていました。

     チョコレート豆乳ムースはバレンタインデーが近いので、オス

     スメかもしれません。

     食事後はご本堂に移動し、御護摩修行に参加、先ほど一生

     懸命写した般若心経を御本尊様の御宝前に納めました。

     広間の照明を落とし、ろうそくの明かりが揺らめく中、声明は

     始りました。声明はお経に節をつけたものですが、それぞれ

     のお寺によって若干の違いがあるそうです。5人の僧侶によ

     る唄声は大変迫力のあるものでした。

     声明の後は、法話と質疑応答の時間が設けられました。

     当山修験・法務の両部長を相手に、さすがに参加者の皆

     さんも最初は緊張気味でしたが、修行のこと・法事のこと

     なんでも聞いて下さいとの言葉に、最後は時間オーバー

     するくらい有意義な時間となりました。普段あまり聞けない

     ような裏話的な話もあったようですが、ここでは差し控えた

     いと思います(笑)

         天狗の落とし文

             怒らずに 穏やかに