火渡り祈願

2011年3月13日(日)

 

 

 

 

      はじめに、東北地方・太平洋沖地震により亡くなられた方の

     ご冥福をお祈りいたします。

     さらには、被災された皆様、ならびにご関係の皆様に、心より

     お見舞いを申し上げます。

      中止も検討された火渡り祭ですが、こんな時だからこそ、今

     すぐに私達に出来ることといえば、亡くなられた方の冥福を祈

     ることであり、国土の安穏と復興を祈願することだと考え、少

     しでも被災地の方々の苦難を分かち合い、復興への一助と

     なれるように、火渡り祈願として開催することとなりました。

     高尾駅の北口を出発した練行隊と不動院で合流。休憩で

     一息入れた後、御貫首を先頭に震災殉難者の法要が執り

     行われました。なぜ自分が命を落としたのか分からないま

     ま亡くなった方もいるのではないかと思うと、胸が締め付け

     られます。     法要を終えると山伏たちは祈祷殿の祭場を目指しました。     火渡りの儀式は厳かに進みます。

     阿字門・大導師招待

     火鑚加持

     床堅

     神斧

     宝剣

     願文

     通常の火渡り祭で祈願される、除災開運・身上安全・世界平和

     等に加えて、行方不明者の早期救出・被災者の身体健全・身

     上安全・作業員の救助安全そして国土安穏・復興祈願が一心

     に祈念されました。

     閼伽

     点火     梵天加持

     湯加持

     火生三昧表白

     清浄払い

     火生三昧耶

     余震の不安や交通機関の乱れ、諸事情あるなか多くの方々

     に火渡り祈願にご参加頂きました。誠に有難うございます。

     皆様の祈りは必ずや被災された方々の救済と、被災地の

     一日も早い復興への力となるでしょう。

     被災地から届く子供の映像で笑顔が映し出されると、ほっと

     すると共に希望の光に見えます。お稚児さんが練り供養をい

     たします春季大祭ですが、引き続き高尾山では、震災復興

     祈願といたしまして4月17日(日)に執り行います。

     自分自身、こころの中に熱いものを感じる火渡り祈願となり

     ました。

 

 

    人生の道しるべ

 

    がんばれ、日本。