高尾山ブログ 天狗のひとり言


秋分の日


9月 23

9月23日(水)

いつから秋になっていたのだろう?その境目に気づくことなく、小さな秋を

探しているうちに、あんなに暑かった夏が姿をみせなくなった。

季節はとどまることなく夏から秋へと流れて行く。この頃では、日没も早くなってきた。

さようなら夏の日、また来年。僕は思い出だけもって行くよ。

さて、今日は大型連休の最終日。次に秋の大型連休がやってくるのは

だいぶ先のようですね(11年後だとか) そんな訳ではないと思いますが、

好天に誘われ多くの方々が高尾山を訪れて下さいました。

ソフトクリームを持っていた手もお団子を持つ手に変わってきました。

薬王院では、お彼岸のお中日にあたる今日、御貫首をはじめ、僧侶・職員とで

先師墓地へお墓参りへ行きました。

お墓参りで手を合わせ、ご先祖様に思いを馳せる時、悠久の時間の流れの

一部であることを感じます。今、ここにあることの不思議さと共に、歴史の

最前線に立っている実感がしてきます。

天狗の落とし文

今を 大切に




聖天堂開扉法要


9月 13

9月13日(日)

不動明王。カルラ天。弁財天。ダキニ天。歓喜天。

薬王院の御本尊、飯縄大権現様は「五相合体」といって上に挙げた

五体の神様が合体したお姿をしています。

背中の火焔と右手に持つ剣は不動明王、くちばしのような口はカルラ天

など、それぞれの神様の特徴が見て取れるのですが、唯一歓喜天だけは

確認できません。歓喜天は秘仏であるため、表面ではなく内面-心として

宿っているのです。

大本堂右側の「聖天堂」に聖天様(歓喜天)が安置されており普段お堂の扉

は閉められているのですが、本日、年に二日間だけこの扉が開かれる「聖天堂

開扉法要」が執り行われました。

毎年9月の第二土・日曜日に行われている行事で、強大な聖天様のお力を

享受できるとあってわざわざこの日の為に来山される御信徒様もいらっしゃいます。

両日ともたくさんの方がお堂の前で手を合わせていらっしゃいました。

聖天堂の横ではモミジの葉がほんのり色づいていました。一頃の暑さもなくなり

秋の訪れを感じます。

天狗の落とし文

夢は自分を大きく育てる




仏舎利塔奉安懸仏総供養法要


9月 13

9月11日(金)

連日台風の影響からか雨天が続いていましたが、本日は久しぶりの晴天の中

御貫首御導師の許、懸仏総供養法要が執り行われました。

僧侶によるご法話を聴聞する御信徒の方々。

御納仏回向之証を祈祷する御貫首。

仏舎利塔内の壁面に奉安された結縁碑懸仏です。

この結縁碑懸仏とは、お釈迦様と御信徒の皆様との尊いご結縁のしるしとして、

霊名あるいは施主のご芳名を刻み、お釈迦様の聖骨と共に供養されるものであります。

お申込み受付をしてますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

又、高尾山では毎月8日10時頃より仏舎利塔内にて祈祷を行っています。

御信徒の皆様もお参り出来ますので、ぜひ御参加下さい。

天狗の落とし文

心ゆったりと




交通安全祈願祭


9月 07

9月5日(土)

久々におひさまが顔をのぞかせ、まぶしい光が降り注ぐなか、

高尾交通安全協会主催の交通安全祈願祭が執り行われました。

清滝駅前広場から、山伏を先頭に交通安全少年団・高尾幼稚園

の園児たち・交通安全協会会員の皆さんが列になり、20号線の

お祓いや鼓笛隊が演奏をしながら祈祷殿広場までを行進しました。

祈祷殿では、執事長大祇師のもと交通安全を祈願する柴燈大護摩供

が厳修され、多くの皆様からお預かりした、交通安全の撫で木を

火中に投じると、道場内は増々熱気に包まれました。

最後は幼稚園の子供たちも撫で木を投じ、御本尊様に手を合わせていました。

なお、高尾山の祈祷殿では、毎日『人車一体』の交通安全の祈祷を

行っております。

天狗の落とし文

念には念を入れよ




富士登拝徒歩練行


9月 02

9月2日(水)

世界遺産にも登録され、ますます注目を集めている富士山。八百万の神々が

集うと云われ、「霊峰富士」として昔から崇拝されてきました。髙尾山への信仰

が篤かった戦国時代の武将・北条氏康は富士山の信仰者でもあり、境内の一番

高い場所に浅間社を奉安したとの記述が古文書「北条記」に見られます。

それ以降髙尾山と富士山との関係は深く、現在髙尾山ではこの浅間社から

富士山頂を目指して歩く「富士登拝徒歩練行」が修験道の山伏によって毎年

行われています。

9回目となる今年は8月22日から26日の5日間で執り行われました。

初日は気温が高くその後は悪天候と、修行者にとっては大変過酷な状況でしたが、

怪我人や急病人もなく全員無事最終日に戻って来る事ができました。

この徒歩練行に参加している修行者は、参加したくても出来ない方や修行者の

無事を祈る方などの様々な「思い」も背負って富士山を目指します。その「思い」

を代参札に託し、お申込みされた御信徒様のご芳名を富士山頂で読み上げ本年

一年の諸縁吉祥・諸願円満をご祈念致します。

富士登拝代参札のお申し込みは一年中受け付けておりますのでご希望の方は

お気軽に薬王院までご連絡下さい。

天狗の落とし文

努力なくして善い結果など得られない