高尾山ブログ 天狗のひとり言


おみがき


12月 19

2010年12月18日(土)

 

 

 

    昨日の寒さから一転、穏やかな冬晴れの中、おみがきが行われました。

    本堂内にやわらかな光が差し込む中、朝9:00頃よりスタート。

    御貫首を筆頭に山内の僧侶・職員をはじめ、高尾山の商店の方々や

    御信徒の方々が大勢集まりました。

    本堂・本社・奥の院・大師堂などの仏具が運び込まれます。

    最初に薬品を混ぜた熱湯でグツグツと煮沸します。

    熱々の仏具は本堂に運び込まれます。先頭の2・3人で「ピカール」を

    塗りたくります。

    手前の人は大雑把に磨き、流れ作業で奥の人は仕上げるように磨き

    ます。

    和やかな雰囲気の中、一所懸命磨いていると時間が経つのもあっと

    いう間です。

    恒例のおしるこで休憩タイムです。料理長の白玉入りのおしるこで

    小腹を満たしたら後半戦です。

    おみがきは、席順によって磨き方がだいぶ違います。その人の個性

    も出ますし、いろいろ場所をかえるのも楽しみの1つかもしれません。

    自分の顔が映る位ピカピカに磨けると嬉しくなります。

    日々の生活で自分の心もくもりがちになります。いつでもピカピカで

    あるように心がけたいものです。

    最後にお手伝いいただいた皆様、ありがとうございました。   

 

 

    人生の道しるべ

 

    和敬(わけい)

 

    和合と尊敬の心 人間社会で最も大切な心がまえ




高尾山山内大掃除


12月 15

2010年12月13日(月)

 

 

 

 

    小雨の降りしきる中、山内の大掃除が行われました。

    山内の僧侶・職員が総出でご本堂を中心に1年の汚れを落としました。

    高尾山では1日5回365日御護摩修行が行われ、護摩壇の周りには

    大量のすすがたまります。木造の建物ですので、すすがたまってると

    火の粉が飛ぶだけでとても危険です。

    そのため、屋根裏にも上がってすすを取り除きます。

    堂内はこの日ばかりは護摩壇の仏具なども取り払われ、さながら工事

    現場のようになります。

    内陣も僧侶によってキレイにお手入れされます。

    護摩壇周辺では、顔を真っ黒にしながら、すすを払います。

    失礼して天狗さんのほこりも落とします。

    二王門もピカピカに磨きます。

    護摩壇から取り外された仏具などもキレイにします。

    本堂の隅々まで丁寧にすすやほこりを落としたら、ビニールシートを

    外し、雑巾がけです。

    キレイになったところで、仏具などをもとの位置に戻して終了です。

    大掃除をすると色々な物が出てきて、ついつい懐かしんで時間を

    とられがちになります。物と一緒に心も整理して1年を省みる大事

    な時間かもしれません。

    新しい年を新たな気持ちで迎えるための大掃除。みなさんの

    ご予定は!?

    

    18日(日)にはご本堂にて「おみがき」が19日(日)には山麓祈祷殿

    にて納札の柴燈護摩が行われます。どなたでも参加(おみがき)や

    見学(柴燈護摩)が出来ますので、是非お越し下さい。

 

 

    人生の道しるべ

 

    新観(しんかん)

 

    ほんものを見ようとする こころ構え




JR高尾駅天狗像清掃


12月 15

2010年12月12日(日)

 

 

 

    JR高尾駅の3・4番線ホームの先頭には、高尾山に訪れる

    方々をお出迎え、または、お見送りするかのように天狗様の

    石造があります。

    暑い日も寒い日も高尾駅の安全を見守ってくれています。

    そんな天狗様に感謝を込めて、毎年この時期に清掃と安全

    祈願の法要を行います。

    夜には照明に照らされる天狗様。高尾近隣に住む方は天狗

    様のお顔を見ると帰ってきたと「ホッ」とします。ただ、それ以

    外の方は終点まで寝過ごしたと「ギョッ」とするそうです。

 

 

    人生の道しるべ

 

    汲古(古【いにしえ】汲【く】む)

 

    過去を大切に そこから新指針を汲みだす