高尾山ブログ 天狗のひとり言


9月2日(水) 5日目-高尾山へ-


9月 02

富士山々頂~高尾山

天気:晴れのち曇り 人数:26名

 「下山、無魔成満。」

 

 

         お鉢巡りを終え下山道にて本8合目のトモエ館へ向かう。

 

    朝食をいただき、身支度を整え5合目小御嶽神社に向け

 

    歩き出す。

   

     下りの道は踏ん張りのきかない溶岩でできた砂利道のようなところで、

 

    3時間かけて下りる道のりとなっている。

 

    12時30分、小御嶽神社に到着。

 

    参拝のお祓いを受けた後、法楽、碑伝の奉納・昼食を済ませ、

 

    富士山麓・北口本宮まで移動。

 

     北口本宮へは、14時過ぎ到着。

 

    当山貫首のお出迎えをいただき一同列になり参道を

 

    法螺貝の音を響かせながら練行。

 

     御神殿に上げさせていただき正式参拝。

 

    お祓いを受けた後、宮司さんより挨拶を頂戴し、

 

    法楽・碑伝の奉納へ。

 

    一同バスに乗り自動車祈祷殿へ移動。

 

    車内では、皆どっと疲れが出たらしく静かに鋭気を養っていた。

 

    15時10分、高尾山自動車祈祷殿へ到着後、

 

    成満柴燈護摩を勤修する。

 

    願文を読み上げ、代参札・参加者への碑伝をお加持し

 

    柴燈護摩終了。    

 

     貫首・扶桑教先達より温かいお言葉をいただき、

 

    一同最後の道のりとなる不動院へ向け出立。

 

    高尾商店街を真っ黒に日焼けした参加者が    

 

    法螺貝の音とともに高尾山麓不動院に到着。

 

    無魔成満をご本尊さまへ報告、

 

    全ての行程が終了となった。

 

      無事1人も欠けることなく帰って来ることのできた

 

      安堵感と疲労感で満たされる。

 

      改めて、感謝の気持ち・祈ることのありがたさと

 

      色々なことを再確認できる修行であった。

 

      




9月2日(水) 5日目-山頂へ-


9月 02

本8合目~富士山々頂

天気:晴れのち曇り 人数:26名

 「いざ、山頂へ。」

 

    

 

         顔を洗いに外へ出ると辺りは漆黒の闇。

   

    気温は真冬並であった。

   

    遠くの町の夜景に目をやると山道を照らす

   

    登山者の灯りで出来た長蛇の列。

   

    参加者全員、3時前には準備が整い

   

    いざ、山頂へ。

 

     登山渋滞に巻き込まれながらも無事、

 

    富士山頂浅間神社奥宮到着。

 

    法楽途中、願文の中において代参札申込み者の

 

    読み上げを行った。

 

     大日岳に近いところへ移動し、

 

    参加者一同横に並び、5時15分待ちに待ったご来光。

 

     このときばかりは歩いてきたことの苦労も忘れ、

 

    皆一心に法楽を献げていた。

 

     本年は登拝練行の時期がずれたこともあり、

 

    いままで出来なかったお鉢巡りへ向かう。

 

    途中、虹が出て人影が映るブロッケン現象が起きた。 

 

    剣が峰は日本最高峰3772メートルにあり、

 

    皆祈念写真を撮ったり、日本の一番高い場所に

 

    登ってきたことを実感しているようだった。 

 

         池のような大きな水溜りがあり
   

 

         ”このしろ池”と呼ばれ
   

 

         台風が残したご褒美のようだった。

 

    噴火口をグルッと一周回るお鉢巡りは金明水・銀明水・剣が峰など

 

    今まで見ることのできなかった箇所を拝見することができ、

 

    参加者一同満足した顔をしていた。 

        

 

       残すは、成満を目差し高尾山への道のりとなった。

 

    




9月1日(火) 4日目-後編-


9月 01

富士山5合目~富士山本8合目

天気:晴れ 人数:26名

 「胸突。ー後編ー」

 

小休止の後12時50分出立。

 

これより先は「胸突」とよばれる

 

富士山の中でもきつい岩場にへばり付くように登る。

 

 

本8合目の元祖室に着いたのは13時40分。

 

元祖室脇には烏帽子岩神社があり、

 

この場所は富士山中興身禄尊師が入定なされたとされる場所である。

 

 

烏帽子岩神社の中に入れていただく修行者。

 

 

法楽・碑伝の奉納を済ませ、14時までしばしの休憩。

  

一人一人への心温まるご接待もいただいた。

 

 

だいぶ酸素も薄くなってきたこともあり、

 

酸素缶を口にあてている参加者も増えてきた。

 

草花も少なくなり、残すは宿泊先でもある

 

本8合目のトモエ館までの道のりだけである。

 

 

宿泊場所が見えてきてからは

 

一同の顔にも元気が溢れかえってくる。

 

 1人として高山病・事故・けが等にあうことなく

 

無事、本8合目トモエ館に着くことができた。

 

 

到着早々、山小屋にて法楽・碑伝の奉納を済ませる修行者。

 

 

午後から出てきた日差しを一身に浴びながら、

 

見下ろす景色が山頂目前まで

 

登って来たことを実感させる。

 

 明朝は3時出立のため、夕食を済ませ

 

他の登山客の雑音も気にならないのか、

 

疲れすぎていたのか、早くに就寝となった。 

 

 

     いよいよ翌日が最終日となることが

 

    嘘のような静かな夜であった。

 

 

 

 




9月1日(火) 4日目-前編-


9月 01

富士山5合目~富士山本8合目

天気:晴れ 人数:26名

 「胸突。ー前編ー」

 

山の天候はいたって穏やか、

 

登拝にもってこいの1日の始まりであった。

 

この日から同行いただく山岳案内人さんに挨拶をいただき、

 

8時佐藤小屋を出立。

 

 

一行は山先さんのペースに合わせゆっくりと歩みを進め、

 

深呼吸する程度の休憩をマメにとる。

 

 

富士山特有のザラザラとした足場に苦戦させられる。

 

すでに標高は2300メートルを超え酸素の薄さを徐々に感じてくる。

 

 

7合目トモエ館の先は岩場との戦いが待っている。

 

富士山の噴火で溶岩が流れ出し、

 

時間とともに冷やされ出来た岩場はごつごつとしており、

 

大きさもかなりのものであるため、

 

皆一歩一歩足場を確認しながらゆっくりと進んでいく。 

 

 

 朝の眩しいほどの日差しも雲の中に隠れ、

 

歩きやすい時間も度々あった。

 

 

いくつもの岩場を越えると7合目太子館に到着。

 

小休止にて深呼吸を繰り返すことにより、

 

身体が富士山の酸素の薄さに慣れ

 

高山病になりづらくなるとのことである。

 

 

太子館では聖徳太子がお祀りされており、

 

中にお招きいただき法楽・碑伝の奉納をさせていただいた。

 

 

 

   これより先は「胸突」とよばれる富士山の中でも

 

   きつい岩場が待ちかまえている。