高尾山ブログ 天狗のひとり言


第112回高尾山信徒峰中修行会


6 月 12

6月3・4日(土・日)

「芝を刈り、水をやり 芝を刈り、水をやり・・・」

小学生の頃、校長先生が朝の集会で話してくれたこと。

芝生を上手に育てられない主人公が、近所で素晴らしい芝生を育てている

老人にコツを尋ねた時の答え。そんなあらすじの話で、そのあと校長先生が

何を話し、伝えたかったのかは全く憶えていないのですが、このフレーズだけは、

何故だか心の片隅に引っかかっていて…。「丹精の美」と言うことなのかなとも

今更ながら思いますが、今日より明日・今年より来年と日々成熟してゆく人生を

送りたいものです。

今回で112回目となる高尾山信徒峰中修行会が一泊二日の行程で執り行われ

ました。参加者約60名は回峰行・滝行・千巻経・月輪観・朝の勤行・諸堂参拝・

写経・法話聴聞・柴燈大護摩供と熱心に取り組んでおりました。

~~『地域・未来のための自利と利他』と題し法話をする 司東隆光師~~

高尾山も石斛蘭が咲き、げこげこと蛙の鳴き声が聞こえる季節となりました。

19日(月)には山麓祈祷殿にて納札供養の柴燈護摩供が厳修されます。

高尾山にお越しの際は、お立ち寄り下さい。

天狗の落とし文

引くべき時は引く 決断が大事




大型連休の高尾山。


5 月 06

5月5日(こどもの日)

お天気にも恵まれた大型連休の中盤戦。

青空の青が夏の青になってきて、新緑が見事に映えます。

百八段の階段を登って火照った身体に五月の風が心地よく通り抜けて行きます。

仏舎利塔周辺ではシャクナゲが咲き始めています。今年は少し開花

が遅れているようです。

五月詣りの方で境内は朝から賑わっています。

一息いれて、名物の『天狗十穀力団子』を食べてエネルギー補給。

山頂まではあと少し。

お団子じゃもの足りないという方には、大型連休中(5/7まで)は予約なしで食べられる

精進料理『若葉膳』をご用意しております。

こどもの日ということもあり、家族連れの方が多く見受けられました。

こどもの日といえば、かしわ餅。

柏の木は新芽が出るまで古い葉っぱが落ちないことから子孫繁栄の縁起物。

こどもが犠牲となるニュースの多い昨今。こどもたちの明るい未来を祈念して

いただきました。

天狗の落とし文

ほっとする 居心地の良い家庭を




春の高尾山で寺コンサート


4 月 29

4月21日(金)・22日(土)

鮮やかな緑が綺麗な季節となり、もみじの新しい芽吹きが春を感じさせてくれます。

高尾山の本坊では「春の高尾山 寺コンサート」と題して

演奏と精進料理を楽しむ会を開催いたしました。

2日間に渡り開催した寺コンサートには延べ200名以上の方々が参加され、

開場時刻となる11時には大広間が満席となりました。

会場にならべられた御膳。

天狗の落し文といって、日々の生活に取り入れ、

お役立ていただきたいお寺からの言葉。

そしてお茶は有機栽培で作った薬王院限定の「天狗力茶」。

坊に入った方のみがご賞味いただける御煎餅は高尾山の寺紋入り。

開演の挨拶後、法螺貝を先導にアルテ・コンボの皆様が舞台へ登場いたしました。

8年前の来日の際、当院で演奏した以来2度目の来山となりました。

舞台では映画音楽、創作、現代音楽と幅広いジャンルに渡る演奏で楽しませて

くれました。

続いて舞台には箏・三味線奏者の日原史絵さんが登場し、さくら変奏曲など春の香り

を奏でてくれました。

この度初来山となった日原さんは山梨県の出身との事ですが、普段はフランスを中心に

ヨーロッパ各国と日本を行き来しながら演奏、創作活動を展開。久しぶりに訪れた

高尾山麓は駅舎が変わり、温泉ができているなどの変化に驚かれていました。

最後は出演2組によるコラボレーション 音楽劇「猿神」で会場を沸かせくれました。

演奏会の後は食事会場へと場所を移し、精進料理をお召し上がりいただきました。

季節の食材を活かした当院自慢の精進料理がならびます。

また今回は当院寺宝より「奥の細道」襖絵を特別展示いたしました。

演奏と精進料理の会は約6年ぶりの開催でしたが、

初めていらっしゃった方も、日頃より御来山いただいている方も、

日常とは違った空間でのコンサートに、終始和やかな雰囲気に包まれ、

笑顔あふれる会となりました。今回出演をしていただいた日原史絵さん・

アルテ・コンボのみなさま、関係者の皆様、本当にお世話になりました。

今後も様々な催しを企画して参りますので、その際には皆様お誘い合わせのうえ

ご参加いただけますことを心よりお待ち申し上げております。

天狗の落とし文

確かな自分を持っている魅力ある人になろう




春季大祭


4 月 20

4月16日(日)

初夏のごとく気持ちよく晴れ渡った空の下、春季大祭が執り行われました。

境内では、春季大祭の幕開けに相応しく、絹太鼓保存会の迫力のある演奏が行われました。

十一丁目茶屋さんから薬王院の御本堂までの道のりを地元の中学校ブラスバンドの

皆さん・ボーイ・ガールスカウトの皆さん・山伏・僧侶・姉妹都市である苫小牧風の会

の皆さん・本日の主役でもあるお稚児さん・慶賛会のお侍さんの皆さん・八王子消防

記念会栄久お花講の皆さん・原町会の獅子舞保存会の皆さん・御詠歌講の皆さんの

順に華やかに練り歩きました。

隊列を引き締めてくれるボーイ・ガールスカウトの皆さん

パレードに勢いをつけてくれるブラスバンド部の皆さん

本日の主役のお稚児さん。女坂手前ではまだまだ、元気。

姉妹都市苫小牧の風の会の皆さんと名産のホッキ貝。

纏を回し、木遣を唄う姿が勇ましい八王子消防記念会栄久お花講の皆さん。

高尾山慶賛会のお侍の皆さん。まさに高尾山を護る存在です。

透き通るような笛の音が印象的な原獅子舞保存会の皆さん。

法螺貝をたてる高尾山修験道の山伏。

仏舎利塔の法楽へ向かう僧侶。

御釈迦様に甘茶を灌ぐお稚児さん。

幽玄な雰囲気を醸し出す御詠歌講の皆さん。

行列が境内に到着すると、八王子消防記念の方々によるはしご乗りが披露され、その

見事な演技に歓声があがっていました。

ご本堂前では、原獅子舞保存会の方々による獅子舞が奉納されました。ご本堂に

向かって右手のお堂には愛染明王が祀られておりますが、獅子舞の演目には、

牝獅子を争う二頭の牡獅子を愛染明王が仲直りさせるお話もあるようで、まさに愛染

明王に見守られての演舞となりました。

参道を愛嬌たっぷりに歩いてきたお稚児さんはご本堂の前でお加持を身体健全・

身上安全が祈願されました。

ご本堂内では、春季大祭特別開帳大護摩供が厳修され、有喜苑内では、山伏による

柴燈護摩が厳修されました。

すかすかだった山の木々も新芽が出てきて、山際がぼんやり丸みを帯びてきました。

お山の息吹・生命力を感じられるこの季節、深呼吸して細胞の隅々まで取り入れたいものです。

天狗の落とし文

寛容な心に 育てる




卯月うずうず高尾山


4 月 11

4月11日(火)

「月に叢雲花に風」 桜の咲くころには何故だか雨風がつきもの。

世の中うまくいかないことの多いたとえですが、視点をかえれば・・・。

風が鳴っている。桜吹雪と落ちた花びらが雪のように積もっている。

雨が降っている。真っ白な帯のように花びらが流されてゆく。

価値も無価値もそれ自体に備わっているのではなく、自分で創造するも

のなのかもしれません。

さて、4月に入り高尾山でも行事や催物が増えて参りました。

鼻のむずむずも過ぎて、花も気持ちもうずうずしてきました。

1日(土)には、清滝・琵琶滝・蛇滝において開瀑式が執り行われ、滝行を行う

方々の修行の安全と成就が祈念されました。

8日(土)は仏舎利塔で花まつりの法要が営まれお釈迦様の誕生を祝うと共に、

仏法興隆が祈願されました。

山麓の遥拝社では、「高尾山若葉まつり」の一環として、来山者の安全祈願祭が執り行われました。

「高尾山若葉まつり」は5月28日(日)までの土・日曜日に清滝駅前を中心に

様々なイベントが予定されておりますので、気軽にお越しいただけます。

また、5月31日(水)まで、高尾・陣馬スタンプハイクもスタートしています。

春の高尾・陣馬を満喫しながら、12個のスタンプ制覇を目指して本格的

な登山にチャレンジしてもいいかもしれません。

16日(日)には、お稚児さん達が参道をかわいく練り歩く春季大祭が執り行われます。

お山の桜は、まだまだこれから。春の高尾山で自分なりの楽しみかたを創造

してみてはいかがでしょうか。

天狗の落とし文

肩の力を抜いて 気持ちを切り換える




火渡り祭


3 月 23

3月12日(日)

桃の節句を過ぎて、冬着のままでは少し暑い陽気となってきました。

12日(日)に高尾山に春を呼ぶ『火渡り祭』が執り行われましたので、

写真で振り返ってみたいと思います。

火渡り祭は山伏が各所を法楽しながらの練行で幕をあけます。

不動院で法楽をあげ、祈祷殿を目指す

甲州街道をゆく

祈祷殿にて法楽をあげ、祭場へ

いよいよ儀式の始まり、大祇師を本座へ案内する

各地よりご参集の先達を設けの御席へご案内申し上げる

熾きたばかりの浄火で場内の不浄を焼き尽くす

大地を震わすような床堅の儀式

柴燈護摩で大切な壇木を切り出す作法 神斧の儀式

道場内と自身の魔を断つ寶剣の儀式

各方位へ五本の矢を放つ法弓の儀式

ご本尊様への願いを奏上し、御壇木の御志納者の芳名を読み上げる

清浄無垢の閼伽水をご本尊さまにお供えする

ご本尊様おそばの燈明より浄火を頂き、いよいよ点火

梵天札の御輿を立ち上る煙で加持する

巻き上がる炎に立ち向かう山伏

御信徒の皆様の願いの込められた撫で木を火中に投じる

熱湯を浴び自身の心身を清める湯加持

本日の火生三昧の趣旨をご本尊様に敬白する

清浄払いの後、火生三昧が始まる

灼熱の地面を素足で渡る

足元だけではなく、全身を熱気が覆う

怯むことなく続々と渡る山伏達

山伏に続き、ご信徒の皆様も火生三昧へ

老若男女国籍を問わず多くの方が参加された

渡火を終えへお加持を受けるご信徒。充実した顔でご本尊さまに手を合わせていました。

最後の一人が無事に渡り終えると火渡り祭は終了。時計は16時を回っていました。

東日本大震災の七回忌を迎え、黙祷から始まった火渡り祭。併設の献香台では、

多くの方々が手を合わせていらっしゃいました。

そろそろ自分だけは大丈夫と気が緩む頃でしょうか。火渡り同様火傷に注意です。

天狗の落とし文

慣れすぎない




高尾山そば奉納


2 月 23

2月19日(日)

『春一番』の強烈な風に吹かれ、朝晩の寒さも少しずつ緩んできたのが

実感されます。特に明けの仄仄とした感じが心地よくなってきました。

現在行われている《高尾山冬そばキャンペーン 1/21~3/31》の一環

として『高尾山そば奉納』が執り行われました。清々しい青空のそば日和

の中、麓の参道を打ち立てのそばを奉納する行列が不動院へと向かいました。

おそばは、お不動様の御宝前に奉納され、商店の皆様の商売繁盛・家内安全

をはじめ、山内の安全等が祈願されました。

今年で15回目を迎えた冬そばキャンペーン。名物のトロロの様に今後も末永く

続いて欲しいものです。

なお、薬王院でも平日限定で『冬そば御膳』をご用意致しております。

あたたかいお蕎麦をすするとからだの芯からほっとします。

是非、ホームページ内『冬そば御膳』をご覧下さい。ご来山心よりお待ちしております。

天狗の落とし文

ちょっとの譲歩が 良い関係をつくる




涅槃会


2 月 20

2月15日(水)

2月15日はお釈迦様が入滅されたとされる日にあたります。

お釈迦様の真身骨が奉安されている仏舎利塔と高尾山涅槃図を飾った書院にて

そのご遺徳を偲び、涅槃会の法要を執り行いました。

仏舎利塔での法要の様子。例年、雪が気になる時期ですが、お天気に恵まれました。

高尾山涅槃図を掲げた書院での法要の様子。お香の匂いが部屋一杯にひろがります。

まだまだ、寒い日が続いて背中を丸めて歩きがちですが、ふと見上げる冬の星座の

何億年か前の光が、現在の私たちを照らすお釈迦様の智慧の光のようで身が引き締まる思いです。

天狗の落とし文

甘言に 惑わされない




初甲子・初午


2 月 14

2月6日(月) 12日(日)

2月6日は今年最初の甲子にあたります。高尾山では、この初甲子の日に、

大黒天祭を執り行います。飯縄権現堂横の大黒天の石碑の前に、祭壇を

組み、五穀豊穣・商売繁盛等が祈願されました。

昔からの熱心なご信徒の中には、商いをされている方も多く、クコの枝を

担いで参拝に訪れ、法要の後、茶飯と資本金を授かって行かれます。

また、2月最初の午の日(初午)が今年は12日にあたり、五色旗で飾られた

稲荷社にて、福徳稲荷祭が執り行われました。

初午が日曜日に当たったこともあり、多くの方がお参りの列に並んで

僧侶と共に御祈願下さいました。

全国的な寒波の為か、この数日で高尾山にもにわか雪が降り、

チョコっとですが積りもしました。雪の華が咲いたようです。

山肌を守るには積もった雪がゆっくりと解けていくことが良いそうですが、

ご来山の折には足元にご注意を。

天狗の落とし文

欲に転ばぬよう 遊びに転ばぬよう




春立つ日


2 月 09

2月4日(土)

暦の上では立春。改めて日足が長くなってきたのが実感されます。

時折吹く強い風にまだまだ、身を強ばらせてしまいますが、寒さの

中にも、梅がほころび始めました。年初、御貫首が『温故知新』と

染筆されていました。多くの先人により風に運ばれてくる梅の香が

詠まれていますが、ほんのひと時、足をとめ古へ時間旅行してみる

のもいいかもしれません。

本日は前貫首山本秀順大和尚の御命日にあたり、山内の僧侶・職員

が先師墓地において、御回向を致しました。

墓前で故人を偲び、自身の手本になるような事を思い返せるのなら、

お墓参りも時間旅行のいいお土産となりそうです。

天狗の落とし文

人は勝つことよりも 負けることにより 勉強する